年金分割制度とは、会社員や公務員である夫とその妻が離婚する場合、年金を受け取る権利を夫婦で分割できる制度です。
3階建てと呼ばれる日本の年金制度では、1階部分は国民年金制度、2階部分は会社員や公務員の厚生年金で報酬に比例して増えるものです。
また、自営業者などが加入する国民年金基金も2階部分に当てはまります。
3階部分は、厚生年金基金や確定拠出年金(企業型)など、いわゆる企業年金や公務員の年払い退職給付などが当てはまります。
年金分割の対象となるのは、2階部分に当たる厚生年金に限られています。
なので、たとえば、配偶者の仕事が婚姻中ずっと自営業で、厚生年金に加入していないという場合には、年金分割の対象となる年金はありません。
年金分割制度は、あくまでも婚姻期間中の保険料納付実績を分割する制度なので、婚姻前の期間の分は反映されません。
また、年金給付を受ける本人が原則として、保険料納付済期間、保険料免除期間、及び合算対象期間の合計が25年以上にない場合には年金受給資格が発生せず、せっかく年金分割をしても年金が受け取れません。
年金分割には、合意分割と3号分割の2種類があります。
・合意分割は、夫婦間の合意または裁判所の決定による厚生年金や共済年金の分割で、3号分割は、第3号被保険者であるサラリーマンの専業主婦等が利用できる分割制度です。
合意分割は、、夫婦間の合意に基づいて、婚姻期間に応じてその期間の厚生年金(共済年金)の標準報酬を最大50%まで分割でき、夫婦の話合い、あるいは、家庭裁判所の調停や審判で決定されます。
一方、3号分割の場合は、夫婦間の話合いの必要はありません。
サラリーマンや公務員の妻で国民年金の「第3号被保険者」であれば、2008年4月1日以降の結婚期間については自動的に一律50%分を受ける権利が認められます。

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